レジりんプログラム(レジリエンス包括プログラム)
Aタイプ 個別目標へのプログラム群 レジリエンス系
教育の目標(最終目標とその構成目標)
子どもたちのレジリエンスを育てるために、「心」「技」「体」に着目
・「心」は、自分自身を理解し、自分の気持ちをコントロールできる力を育てる。
・「技」は、自分以外の他者と良好な関係を築くためのスキルを育てる。
・「体」は、自分の体に目を向け、体を大事に、そして健康に保つことができる力を育てる。
この3つをバランスよく育てることで、しなやかなレジリエンスが育つと捉えている。
実施学年
小学校1年~高校3年生
実施時間数
学校の教育活動を活かした実践とプログラムの双方からのアプローチを行う。
プログラムについては、学校の裁量に任せているが4時間以上を推奨し、特別活動などの行事と関連させて実施内容を決定する。
実施の対象時間
総合的な学習の時間,道徳,特活など,学校の裁量で実施できる。
教育方法の特徴
・学校の教育活動を活かした実践とプログラムの双方からのアプローチを行う。例えば、特別活動などの行事と関連させて、プログラムを実施し、その後、実施内容を生活の中で行えるような声掛けなどを行う。また学習指導要領の内容(例えば、国語や保健)と関連させて行うことを推奨している。
・プログラムは、レジリエンスの保護因子をスキルとして捉え、それを強化できるような内容を取り入れている。
・プログラムには、「レジりん」というキャラクターが登場するが、子どもたちが親しみを持ちやすいキャラクターで人気がある。
効果評価方法
レジリエンスをスキルとして測定するアンケートあり。
情報の参照場所
著書
・「しなやかな子どもを育てるレジリエンスワークブック」小林朋子ら編著 東山書房
・「ソーシャル・エモーショナル・ラーニング(SEL)非認知能力を育てる教育フレームワーク」(渡辺弥生・小泉令三編著 福村出版)の「第4章 日本で効果のあるSELプログラム 6 レジリエンス包括プログラム(レジりんプログラム)」
論文
レジリエンスを学校での育て方について
・小林朋子(2021). 学校教育を活かした子どものレジリエンスの育成―学校危機の予防と回復を支えるアプローチ― 教育心理学年報, 60, 155-174.
プログラムの効果について
・小林朋子・横山和佳乃・植木さつき(2022). 「総合的な学習の時間」を活かしたレジリエンスプログラムの効果 静岡大学教育学部研究報告(人文・社会・自然科学編),73,174-183.
・山西舞・小林朋子・澤田智之・中村景子・植田温子・豊田博之(2019). 適応指導教室におけるソーシャルスキルトレーニングを取り入れたレジリエンスプログラムの効果 静岡大学教育実践総合センター紀要,29,47-54.
・小林朋子・大森純子・石田秀(2017).子どものレジリエンスを育てるための「心・技・体」による包括モデルの実践、)静岡大学教育学部研究報告(人文・社会・自然科学編)
,67,89-103.
その他,ご紹介したいこと
・子どもたちが,楽しく学べる教材
・実施に際しては,授業教材等がある(ただし、利用について事前説明が必要)
問い合わせ先
静岡大学教育学部 小林朋子
静岡大学子どもレジリエンス研究所
情報提供: 静岡大学教育学部 小林朋子